2014年10月末にGAIQ(Google Analytics Individual Qualification)の認定試験が日本語対応しました。そこで、早速、受験をしてみて80点ギリギリで合格しましたので、参考となる問題集とそれの解説をしたいと思います。
GAIQとは?
そもそもGAIQって何?という人もいると思うので、簡単に紹介します。
GAIQとはGoogle Analytics Individual Qualificationのことで、Google アナリティクスの理解が一定以上の水準にあるということをGoogleが認定してくれる試験のことです。
http://gaforum.jp/appli/gaiq/8646より
GAIQ試験を受けるメリット
- PV,UUだけの計測から脱却できる
- コンバージョン計測が正しく解析できるようになる(理解できる)
- ワークしているページを確認できる
- 投資すべきメディア(流入経路や購入経路)を見つけられる 等
特にECサイトやアフィリエイトサイトを運営している人は、とても参考になります。googleアナリティクスを正しく使えるようになれば、コンバージョンしているページだけでなく、コンバージョンに至る経路や、参照元ごとのコンバージョン率なども計測できるので、アクセスを集めるべきページ(投資すべきページ)の割り出しが可能となります。つまり、収益UPにつながる効率的な改善方法が見つけられるということ。
試験の概要
問題:70問(2014年10月29日に日本語対応)
時間:90分
費用:無料(2014年11月現在無料)
合否:正解率80%で合格
合格後の有効期限:18カ月
試験の難易度は、普段からAdwordやeコマースでgoogleアナリティクスを利用してない人とっては、難しめのテストです。
試験の受け方と勉強方法
アカウント登録
まず、Google Partnersにアクセスします。赤枠の「広告代理店の皆様はこちら」をクリックして次に進みます。
「Google Partnersプログラムに参加」をクリックして利用規約同意に進みます。
赤枠の「利用規約を読み、同意しました」にチェックをつけて、「次のステップ」をクリックします。
手順に従って適当にプロフィールを登録します。※後からでも変更可能。プロフィール登録が終わると自分のgoogle Partnersのページが表示されます。
試験の受け方
赤枠の「Analytics」をクリックしてGAIQの試験ページに進みます。
赤枠①で試験開始。2014年10月29日から日本語対応しています。赤枠②で動画レッスンを閲覧可能です。試験前に一通り観て、メモを取っておくとスムーズに試験を受けられます。
勉強方法は、赤枠①の動画解説を観るのが一番楽です。字幕設定にすれば日本語字幕がつくので英語が分からない人も大丈夫です。
赤枠②は演習問題。Google翻訳すれば、なんとなく意味が分かります。
出題形式と問題集
問題は全て選択式です。出題の傾向は、実践的な問題が多いです。用語の暗記だけでは試験には受からなさそうです。時間は90分あるので焦らずできます。
サンプル問題集4つ
試験の出題される問題の雰囲気をつかむように、サンプル問題を4つ紹介します。テスト前に問題と解説をチェックしておきましょう。
問題1
今日追加したばかりの新しいコンテンツをユーザーが閲覧しているかどうかをすぐに把握する必要がある場合、何を参照するのが最も効果的ですか?
解説:リアルタイムレポートならば、トラッキングコードを入れた後、すぐ計測可能です。サイトに訪問しているユーザー数、参照元、コンバージョンなどが計測できます。
個人的によく使うシチュエーションは、バナーのクリック数を計測するイベントトラッキングが正しく計測されているかなど、検証目的で使います。
問題2
検索広告キーワードのコンバージョン価値を判断したい場合、何を参照すると最も効果的ですか?
解説:広告の効果を判断する場合は、クリック率(CTR)を確認するのが一般的です。広告のキャッチコピーがユーザーに刺さる内容か、クリックしたくなる内容か(詳細をみたくなる)、バナーの訴求が弱くないかなどは、クリック率で判断できます。
問題3
サイトを訪問した各ユーザーについて、Googleアナリティクスで自動的に記録される参照元のディメンションは次のどれですか?
・参照元、メディア、キャンペーン、広告コンテンツ
・参照元とメディア
・キャンペーンとメディア
・キャンペーンと広告コンテンツ
解説:Googleアナリティクスを利用したことのある人なら、この問題は分かるはず。参照元とメディアがデフォルトのディメンションとなります。ディメンションとはデータを解析する軸(属性)のことで、例えば、「地域ごとに訪問数をみたい」場合は、「地域」がディメンションになります。「参照元ごとに訪問数を見たい」場合は、「参照元」がディメンションになります。
問題4
「春季セール」キャンペーンの週間収益に通常とは異なる変動が生じた場合に、それを把握したいとします。何を参照するのが最も効果的ですか。
解説:Googleアナリティクスで計測しているデータに変動を把握するには、インテリジェンスを参照しましょう。大きな変動が起こった場合に、アラートを自動的に生成してくれます。アラートは「変動が起きた指標」「日付」「変化率」などが記録されます。特定の指標を定期的にチェックしておきたい場合は、カスタムアラートというものも使えます。例えば、東京からのアクセスが30%減った場合にカスタムアラートを設定することもできます。
おわりに
GAIQ認定試験はデジタル解析とは?という初歩的な内容から、実践に使える手法まで理解するのにとてもお勧めな試験です。ECサイト運営者やアフィリエイターなら、試験を受けておいて損はありません。ウェブでお金を稼ぎたい!という方は是非チャレンジしてみてください!